2012年2月17日金曜日

健全な老化

こんにちは、カイロクリニックルーツ松篠です。
まだまだ寒い日が続きますが少しずつ春の気配も感じられ始めます。
さて先日の講習会の中で興味深い講義がありましたので、そちらの内容からご紹介いたします。テーマは「栄養療法と老化」、非常に興味深いですね。

まずはじめに今回は「老化」について、老化とは
老化:加齢に伴って起こる、非可逆的な生理機能の低下
のことを言います。老化が進むと多くの臓器が衰えて身体機能が低下し、進行性の病気になるなどの老化現象が現れます。老化の原因にはいくつかの学説があります。

【消耗説】
生きていくために必要なものが長年にわたって徐々に消耗し、ある一定の限度を下回ったところで細胞が機能を失ってしまう。
【免疫機能低下説】
食生活や睡眠環境の乱れなどにより、本来持つべき自分自身を守る力(免疫力)が低下する。
【酸化説】
ストレス、電磁波、化学物質、放射線、エネルギー代謝などにより体内で活性酸素が産生され、その活性により細胞が破壊され、本来持つ機能を失ってしまう。
【DNAの損傷】
活性酸素など細胞を破壊する要因により、細胞の要となるDNAも損傷を受ける。
その結果、エラーコピーが繰り返され本来持つ機能を失ったり、異常な細胞が生まれる。

【プログラム説】
それぞれの細胞には分裂できる限界数がはじめから設定されており、その回数を迎えて分裂ができなくなることにより老化が発生する。

老化については何か一つが原因になっているというよりも、いくつかの現象が複合的に起こっているものと考えられています。老化していくことは誰しもが避けられないことなのですが、老化に伴った現象や体への影響にはかなりの個人差があります。その差がどこにあるかというと「健全な老化と異常な老化」というところにあるようです。



大まかに言ってしまうと、
年齢を重ねても元気でハツラツとされていらっしゃる方=健全な老化
若いうちから体の不調が出てきて年令と共に悪化していく方=異常な老化
という感じでしょうか。

異常な老化というのは何も特別なことではありません。毎日の食事・睡眠などの生活習慣や外部環境からのストレスなどによって誰にでも起こりうるものです。日頃から健康の維持を意識して、病気や怪我の予防に努めて元気に年齢を重ねていきたいものですね。
次回は栄養療法についての記事をアップ予定ですので、どうぞお楽しみに。

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