〔chiropractic,chiro=ギリシャ語で、手の意〕
背骨や骨盤のゆがみを徒手によって矯正する治療法。
〔広義では、薬物や手術による方法を除く体操・食餌(ショクジ)・物理療法を含む治療法を指す〕
[三省堂 新明解国語辞典・金田一京助 第六版 2005年2月10日発行より引用]
施術によって骨格のゆがみを整えることと合わせて、体操・食餌・物理療法を行う治療法です。
今日は「背骨と骨盤のゆがみ」がどのようなことを引き起こすのかを見ていきましょう。
■背骨と骨盤の大切な役目
・体を支える柱
・神経の通り道
人間は二本足で直立することができますが、そのためには体を支えるための強い柱が必要になります。それが背骨であり、骨盤は柱を支える土台として働きます。
背骨と骨盤がしっかりしていないと人間は二本足で
きちんと立つことはできません。
私たちが生きていく上で背骨と骨盤はとても大事な働きをするのですが、実は毎日の生活習慣の中ですぐにバランスを崩してしまいます。
そして背骨の持つもう一つの大切な働きが「神経の通り道」です。私たちの体は脳からの命令で動き、そして外から得た情報を脳へと伝えています。
手足を動かす、心臓を動かす、食事をしたら胃で消化して腸で吸収する、あるいは触ったものを熱く感じるなど様々な情報が伝達されています。
このような情報は脳と神経との情報伝達によって行われています。
神経の通り道がどのようになっているかを見てみると、脊柱管(1)と呼ばれる脊髄の通り道と、椎間孔(2)と呼ばれる脊髄から枝分かれをする神経の出口にあたる部分があります。

脊柱管が狭くなると、脊髄が圧迫されてしまいその部分から下側の機能低下が起こります。
また椎間孔が狭くなると、部分的に機能低下が起こります。
左右どちらかに症状が表れることが多いです。
それぞれの神経は体の各部位に対して役割をもっています。どの部位が、どのような症状と関係が深いのか見てみましょう。
頸椎:頭蓋・顔・首・肩・腕・手など
頭痛・アレルギー・視力障害・聴力障害
鼻炎・喉頭炎・めまい・肩こり・五十肩
胸椎:腕・心臓・肺・胆嚢・肝臓・小腸など
手腕のしびれ・呼吸が苦しい・喘息
心臓病・胃炎・肝臓疾患・腎臓病
腰椎:子宮・大腸・直腸・生殖器官・臀部・脚・足
腰痛・座骨神経痛・足のしびれ・便秘・下痢
生理痛・生理不順・不妊
骨盤:生殖器官・前立腺・臀部・脚・足
便秘・下痢・膀胱炎・生理不順・腰痛
思い当たる症状はいくつくらいあったでしょうか?
これらの神経の通り道は、背骨や骨盤がゆがんでしまうことで狭くなってしまいます。
体の機能を正常に保つには、背骨や骨盤を正しい状態に保つことが大切ですね。

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